シニアノマドのフィールドノート

生き生きと生きている人を訪ねる旅日記です

2021-02-01から1ヶ月間の記事一覧

「法華文学」創作への船出

国柱会の一員として仏国土建設に生涯を捧げるという夢を断念せざるをえなくなった宮沢さんは、法華経の流布者としての活動に邁進していくことになります。その活動とは、いわゆる「法華文学」の創作のことになります。通説では、それを薦めたのが、宮沢さん…

父の助け舟―父と二人だけの旅―

国柱会での活動に行き詰まりを見せていたとき、正次郎さんは賢治さんに対しどのような行動をとったのでしょうか。残念なことにそのときのことに関しては、門井さんの『銀河鉄道の父』の中では描かれてはいません。この時期の正次郎さん-賢治さんの親子関係に…

宮沢賢治さんの父という存在

国柱会に入会し、日蓮さんの力で菩薩道を完成させるとともに、仲間をえることによって仏国土建設に生涯を懸けようとした宮沢さんの目論見は、あっけなく行き詰ります。しかも、この度の上京は、一生故郷である花巻には帰らないとの宣言をしてしまっていまし…

人を救うとはどういうことか?

ここであらためて人を救うということを宮沢さんはどのように考えていたのか確認しておきたいと思います。というのも、国柱会に夢中になっていた時には、自分が成仏さえできれば自動的にすべての人だけでなく、万物の存在を救うことができるかのように思って…