シニアノマドのフィールドノート

生き生きと生きている人を訪ねる旅日記です

2022-02-01から1ヶ月間の記事一覧

祈りの人としてあった宮沢賢治さん

ここまで宮沢賢治さんの人生を辿ってきました。宮沢さんは何を求めて生きてきたのか、社会学の目で確かめたいというのがその目標でした。本来であれば、全国を旅しながら生き生きと生活している人に出会い、その方の人生と活動に関する話を聞き、それをこの…

すべての人に気にかけ・大切に思い・困ったときに支援の手をさしのべてくれる人がいる世界を願う

家族や地域社会の人という身近な人に対する菩薩的行為によって、一体「世界全体が幸福」になる世界は実現するものなのだろうかという疑問が湧くかもしれません。そうした疑問に関しては、宮沢さんは、身近な人に対する菩薩的行為を積み重なっていくことが仏…

人との共感がむずかしくなる世界の中で人とのかかわりを求めて生きる

人と人、そして人と社会との関係性を探究することを使命としている社会学にとってひとつの大切な課題は、自己利害的欲望が渦巻く現代(市場経済)社会において共感的で、さらに宮沢さんが好んで使用したことばで言えば「まこと」の、すなわち仏法にかなった…

身近な人を大切に思い、寄り添い・見守り・支えるという修行道

衆生の罪を一身に背負い、天から与えられた試練としての艱難辛苦に打ち克ち栄光にいたる道を歩むことで何が得られるのでしょうか。「カラマーゾフの兄弟」の「長老」のことばによれば、「そうあってこそ、我々の心は、飽(あ)くことを知らぬ、愛の法悦境に…