シニアノマドのフィールドノート

生き生きと生きている人を訪ねる旅日記です

2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

高村光太郎さんと岩手県(1)

人は自分ではどうすることもできない理不尽な出来事に遭遇したとき、どのような生き方ができるのでしょうか。宮沢さんの人生を辿る旅をしていると、ふっとそんな問いが頭の中に浮かんできます。なぜならば、現在の世の中はあまりにも理不尽な出来事が多く起…

造園という仏国土建設活動

私ごとになりますが、昨(2021)年9月に、花巻市の宮沢賢治童話村で開催されている「童話村の森ライトアップ2021」のイベントを見にいきました。童話村の森と広場が色とりどりのライトに照らしだされ、夜の暗がりの中で森と広場が輝いて映しだされている美し…

盛岡の朝市とよいちという生活風景

ところで宮沢さんは仏国土に関してどのようなイメージをもっていたのでしょうか。それは想像にすぎませんが、宮沢さんにとっての仏国土とは、宇治の平等院鳳凰堂や平泉の中尊寺金色堂などの宗教的建築物が作りだす風景なのではなく、まして現在の社会主義国…

因果な関係性を乗り越えることはできるのでしょうか?

ここまで社会学の目で、宮沢さんのいくつかの童話作品を見てきました。それは、宮沢さんの童話作品のほんの一部のものにすぎませんが、それでも、宮沢さんが、仏国土建設のためには人間と自然とが、心から交歓し、交流する関係性を築かねばならないと考えて…

鹿踊りのほんとうの精神とは何なのだろう?

鹿踊りのほんとうの精神とは何かという問いに対する答えとして、まずこれまでも度々参照してきた草山万兎さんの見解を、今回もまた参照してみたいと思います。こうした問いを考察する際の草山さんの視点は「共生」です。 その視点でこの作品を読むと、作品の…