シニアノマドのフィールドノート

生き生きと生きている人を訪ねる旅日記です

2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧

私という存在

宮沢さんについて書かれている書物は、読んでも読んでも尽きることがないものなのでしょう。次々と新しい書物に出会うことができます。しかも、面白いことに、新しい書物に出会うたびに、また新たに宮沢さんおよび彼の作品を論じる視点が現れてくるのです。…

岩手山が支える岩手の地と民

武器をもたずに立ち、平和と人権を築いていくための「試金石」たる覚悟をもって岩手の地に生きることを決心した高村さんは、その岩手県と岩手県の人々をどのように論じたのでしょうか。 なりよりも高村さんは、岩手県と岩手県の人々は必ずや戦後復興の立ち直…

高村光太郎さんと岩手県(3)

高村さんが言う「錬金術を究盡」するというのはどのような意味なのでしょうか。『高村光太郎論』の著者である中村さんによれば、高村さんは自分の修行時代から結婚後の生活まで、経済的には父である光雲さんに依存していたといいます。いわゆる父親にパラサ…

高村光太郎さんと岩手県(2)

高村さんは、稗貫郡太田村山口の山村で何を求め、どのような生活をしていたのでしょうか。『日本近代文学大系』に掲載されている年表によれば、それらのことについて、「夜具の肩に雪が積もる、山小屋の生活を続ける。また、村の分教場で『美の日本的源泉』…