シニアノマドのフィールドノート

生き生きと生きている人を訪ねる旅日記です

2022-09-01から1ヶ月間の記事一覧

羅須地人協会活動の挫折と「ポラーノの広場」(2)

ファゼーロさんたちの新しい「ポラーノの広場」づくりとはどのようなものだったのでしょうか。その物語は、レオーノキューストさんが、「九月一日」の夕方、それまで行方不明となっていたファゼーロさんと再会するところから始まります。 行方不明になってい…

羅須地人協会活動の挫折と「ポラーノの広場」(1)

中野さんによれば、宮沢さんの「ポラーノの広場」という作品は、彼の羅須地人協会活動の挫折感の影響が色濃く表れており、彼の夢の敗北の文学であるということでした。しかし、本当にそのような理解だけでいいのでしょうか。そのことを考えてみたいと思いま…

宮沢賢治さんの人生から学ぶ

ここまで宮沢さんの歩んできた人生とその中で生み出した作品を、社会学の目を通して観察してきました。その過程で、とくに宮沢さんの生きる姿勢に関して、社会学者としてではなく現代社会を生きる一個人として印象深く学んだことがあります。 それはどんな状…

科学と宗教と直観と

現在私たちが生きている社会の中で生起している数々の出来事において、社会学的に見て関心を惹く出来事の一つは、ロシアによるウクライナ侵攻と、そこで繰り広げられているとても人間の心をもったものとは思えない蛮行の嵐が吹き荒れている姿なのではないで…