シニアノマドのフィールドノート

生き生きと生きている人を訪ねる旅日記です

2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

花巻に戻り農学校の教師になる

岩手県の大地を開墾・開拓し、仏的コミュニティを建設するという夢は、このままでは叶いそうにないと知ったとき、ではどうすべきか宮沢さんは大いに迷ったのではないかと思います。そのときのことを振り返ったものと考えられる「過去情炎」という作品があり…

宮沢賢治さんがゆめ見た開墾・開拓・仏的コミュニティ建設計画

国柱会に仏国土建設の「行」はないと悟り、去ろうとしたとき、トルストイさんの影響の下、今後どうすべきかに関して宮沢さんが最初に考えたことは、故郷岩手県に自分たちの手で仏国土とまではいかないにしても、仏国土建設につながるような仏コミュニティを…

「蒼冷と純黒」は何を求めようとした作品だったのか

トルストイさんが与えた影響を軸に宮沢さんの「思想と生涯」を探究しているのが柴田まどかさんです。柴田さんはその成果を、『宮沢賢治の思想と生涯 南へ走る汽車』の著作に表しています。 その中で、柴田さんは宮沢さんのトルストイさん(の作品)との出会…

トルストイさんが語る性、愛、結婚

少々しつこいようですが、宮沢さんの帰花後の行動の考察に入る前に、トルストイさんの性愛、恋愛、そして結婚に関する議論を参照しておきたいと思います。そしてその作業は、宮沢賢治さんと妹のトシさんおよび心友保阪さんとの関係を理解することにつながる…