シニアノマドのフィールドノート

生き生きと生きている人を訪ねる旅日記です

2022-12-01から1ヶ月間の記事一覧

「人間性を働かせる場」を創造する試み

ここまでロバート・オウェンさんや宮沢さんの試みを「愛と博愛」に基礎をおいた労働者や百姓の人たちの人間らしい生活空間を創り出す試みとして同じ性格を有しているものとして議論してきました。 しかし、宮沢さんの作品である「ポラーノの広場」に限って言…

人間感情の成熟と歴史進歩

ロバート・オウェンさんや宮沢さんのような「愛や博愛」に基礎をおいた労働者や百姓の人たちへの働きかけの試みを「歴史進歩」との関りでどのように位置づけることができるのでしょうか。くりかえしになりますが、エンゲルスさんのそうした試みに対する批判…

人間的感情と歴史進歩

これまでエンゲルスさんの「イギリスにおける労働者階級の状態」を少し回数を重ねて読んできました。その際の思いは、エンゲルスさんはなぜ、ロバート・オウェンさんの試みを、そしてそれは宮沢さんの生涯をかけた試みに通じるものなのですが、受け入れるこ…

怒りと憎しみの感情か、愛と博愛の感情か

これまでエンゲルスさんと宮沢さんを対比的に両者の言動を参照してきました。思いは共通するところがあるのに、その思いを実現するために歩もうとしていた道は真逆のものでした。どちらが正しく、どちらが間違っているのでしょうか。 社会学的に言うと、どち…

エンゲルスさんの「イギリスにおける労働者階級の状態」を読む(9)

宮沢さんとエンゲルスさんとでは、それぞれが生きていた時代と社会にどのように向き合う生き方をしていたかに関してはまさしく真逆の姿勢でした。しかし、同時になぜそのような姿勢の生き方になったのかに関しては共通する面もあったと思います。 宮沢さんは…