シニアノマドのフィールドノート

生き生きと生きている人を訪ねる旅日記です

2024-02-01から1ヶ月間の記事一覧

宮沢賢治さんがめざしたこの世の極楽浄土像とは(4)

宮沢さんの農民芸術論に関して、社会学的に見てさらに興味惹かれる議論は、「農民芸術の産者」および「農民芸術の批評」論です。なぜならば、それらの議論を社会づくりという視点で見るとき、宮沢さんが何をめざしていたかを明らかにしてくれているからです…

宮沢賢治さんがめざしたこの世の極楽浄土像とは(3)

宮沢さんの筆による浮世絵の通信販売のための広告文で、社会学的に興味を惹かれるのは、日本の古きよき時代の風俗・風習を再興したいとの気持ちが表現されていることです。その文章は次のようなものです。少々長い引用となるのですが、宮沢さんが極楽浄土建…

宮沢賢治さんがめざしたこの世の極楽浄土像とは(2)

宮沢さんは、浮世絵の中にこの世における極楽浄土の風景を見ようとしていたのではないでしょうか。そうした仮説の下で、宮沢さんが書いたという浮世絵の通信販売のための広告文を読んでいきたいと思います。 その広告文のタイトルは、「なつかしい伝統日本江…

宮沢賢治さんがめざしたこの世の極楽浄土像とは(1)

前回述べたように、宮沢さんは、厳しい自然との闘いを教訓に、自分が理想とした極楽浄土建設としての地域づくりの現状とその中での自分の役割について、「もう一度反省し、見直すところから出発」しようとしたと考えられます。そして、その結果、実際に実行…