シニアノマドのフィールドノート

生き生きと生きている人を訪ねる旅日記です

2023-08-01から1ヶ月間の記事一覧

安家村俊作さん(6)

権力者の政治に頼ることなく自分たちの力と才覚によって自律的に度々襲ってくる自然災害に地域全体で一致協力して立ち向かっていた南部三閉伊通の人々、とくに一揆を主導した俊作さんたちは、どのようなことを契機として自分たちの権力者と対峙し、闘いを挑…

安家村俊作さん(5)

俊作さんをはじめとする南部三閉伊一揆の主導者の人たちは、南部藩の政治にはどのように向き合っていたのでしょうか。この点に関して、茶谷さんは、「安家村とはさほど遠くない軽米(かるまい)の豪農淵沢円右衛門」さんが遺言として残した『軽邑耕作鈔』の…

安家村俊作さん(4)

ここまで1847年と1853年の二度にわたる南部三閉伊一揆について、その一揆を主導した一人である俊作さんとの関係に焦点を当てて見てきました。では、それは、宮沢さんを理解するということとどのような関係があるのでしょうか。結論から言えば、地域社会にお…

安家村俊作さん(3)

1837年1月、再度、盛岡南方一揆が起こるのです。しかし、この一揆が前年のときは異なり、仙台領伊達藩に対して訴えを行ったのです。すなわち、「南部・伊達藩の境にある鬼柳番所が、多数の百姓たちによってうちやぶられた。番所をやぶり藩境を越えて仙台領に…