シニアノマドのフィールドノート

生き生きと生きている人を訪ねる旅日記です

2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

歓迎される喜びを力にして

宮沢さんが自分の肉体的、精神的健康を害してでも石灰肥料のセールスをしつづけるよう突き動かしていたものとは何だったのでしょうか。基本は、宮沢さんが生きていた時代の冷害をはじめとする自然災害に打ちのめされていた農業生産の状況を何としても改善し…

肥料セールスマンにとって辛く険しい社会的および市場的環境

宮沢さんが東北砕石工場のセールスマンとして販路開拓の旅にでたときの客観的環境は非常に厳しいものがあったようです。そのことに関しては、宮沢さん自身ある程度認識はしていたようです。 東北砕石工場の鈴木さんへの販路開拓に関する献策の中で、「今後農…

東北砕石工場のサラリーマンになる

宮沢さんは人生最後の活動として、東北砕石工場の営業活動を行っています。そしてそれは宮沢さんにとって大変厳しく苛酷なものでした。その活動の中で宮沢さんは病に倒れ、帰えらぬ人になってしまったといっても過言ではないとさえ思えるのです。 では宮沢さ…

自然との闘いから宮沢賢治さんが学んだこととは(3)

宮沢さんは苛酷な自然との闘いに敗れたことを認め、再びトルストイさんの人生論から学び、それまでの自分のあり方を痛切に反省していました。それは、他者の目から見てとてもとても痛々しく見えるのでした。しかし、宮沢さんはその痛切な反省を通し、新たな…