シニアノマドのフィールドノート

生き生きと生きている人を訪ねる旅日記です

2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

『春と修羅』を読んでみる(5)

宮沢さんは死についてどのように考えていたのでしょうか。『なぜ今、仏教なのか 瞑想・マインドフルネス・悟りの科学』の著者であるロバート・ライトさんは、「人間の苦しみに対する仏教の診断が根本的に正しいこと、その処方箋(しょほうせん)はきわめて有…

『春と修羅』を読んでみる(4)

「すべてがあるがごとくにあり」ということを心掛けている観察法に依る心象スケッチがどのようにして宇宙意志の把握につながっていくのでしょうか。それは、鎌田さんが言う第六感ではなさそうです。むしろ「わたしたちのような凡夫」はどのようにしたら宇宙…

『春と修羅』を読んでみる(3)

『春と修羅』創作の方法とは宮沢さんが日々の生活の中で感じている心象の記録、すなわち「心象スケッチ」です。ところで、その心象とはあくまで宮沢さんの主観の世界ですので、それで普通は客観的世界の法則と考えられる宇宙法則というものを明らかにすると…

『春と修羅』を読んでみる(2)

『春と修羅』を読んでいてあらためて強く感じることは、心友の保阪さんと妹のトシさんの二人は、やはり宮沢さんにとって特別の存在であったのだなということです。宮沢さんと二人との関係は、恋する心になぞられて表現されています。実際に、宮沢さんは二人…

『春と修羅』を読んでみる(2) 『春と修羅』を読んでいてあらためて強く感じることは、心友の保阪さんと妹のトシさんの二人は、やはり宮沢さんにとって特別の存在であったのだなということです。宮沢さんと二人との関係は、恋する心になぞられて表現されて…